Pandas Plotの基本的な使い方
PandasのPlotは、データフレームやシリーズから直接グラフを作成するための便利な機能です。以下に基本的な使い方を示します。
まず、pandasとmatplotlibのライブラリをインポートします。
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
次に、適当なデータフレームを作成します。
df = pd.DataFrame({
'A': [1, 2, 3, 4, 5],
'B': [10, 20, 30, 40, 50],
'C': [100, 200, 300, 400, 500]
})
このデータフレームから直接グラフをプロットするには、plot()
関数を使用します。
df.plot()
plt.show()
これにより、データフレームの各列がY軸の値として、インデックスがX軸の値としてプロットされます。show()
関数を呼び出すことで、グラフが表示されます。
以上が、Pandas Plotの基本的な使い方です。次のセクションでは、X軸の設定方法について詳しく説明します。
X軸の設定方法
Pandas Plotでは、X軸の設定も非常に簡単に行うことができます。以下にその方法を示します。
まず、X軸に表示したいデータ列を選択します。これはplot()
関数の引数x
に列名を指定することで行います。
df.plot(x='A')
plt.show()
これにより、データフレームの列’A’がX軸の値としてプロットされます。
また、X軸のラベルを設定するには、xlabel()
関数を使用します。
df.plot(x='A')
plt.xlabel('My X Axis Label')
plt.show()
これにより、X軸のラベルが’My X Axis Label’となります。
さらに、X軸の範囲を設定するには、xlim()
関数を使用します。
df.plot(x='A')
plt.xlabel('My X Axis Label')
plt.xlim([0, 10])
plt.show()
これにより、X軸の範囲が0から10に設定されます。
以上が、Pandas PlotにおけるX軸の設定方法です。次のセクションでは、データ列の選択とプロットについて詳しく説明します。
データ列の選択とプロット
Pandas Plotでは、特定のデータ列を選択してプロットすることも可能です。以下にその方法を示します。
まず、プロットしたいデータ列を選択します。これはplot()
関数の引数y
に列名を指定することで行います。
df.plot(y='B')
plt.show()
これにより、データフレームの列’B’がY軸の値としてプロットされます。
また、複数のデータ列を選択してプロットすることも可能です。これはplot()
関数の引数y
に列名のリストを指定することで行います。
df.plot(y=['B', 'C'])
plt.show()
これにより、データフレームの列’B’と’C’がY軸の値としてプロットされます。
さらに、各データ列を別々のグラフにプロットするには、subplots=True
を指定します。
df.plot(y=['B', 'C'], subplots=True)
plt.show()
これにより、データフレームの列’B’と’C’がそれぞれ別々のグラフにプロットされます。
以上が、Pandas Plotにおけるデータ列の選択とプロットの方法です。次のセクションでは、グラフ全般の表示設定について詳しく説明します。
グラフ全般の表示設定
Pandas Plotでは、グラフ全般の表示設定も簡単に行うことができます。以下にその方法を示します。
まず、グラフのタイトルを設定するには、title()
関数を使用します。
df.plot()
plt.title('My Graph Title')
plt.show()
これにより、グラフのタイトルが’My Graph Title’となります。
また、グラフのサイズを設定するには、figure()
関数とその引数figsize
を使用します。
plt.figure(figsize=(10, 5))
df.plot()
plt.title('My Graph Title')
plt.show()
これにより、グラフのサイズが10×5に設定されます。
さらに、グラフの色を設定するには、plot()
関数の引数color
を使用します。
df.plot(color='red')
plt.title('My Graph Title')
plt.show()
これにより、グラフの色が赤に設定されます。
以上が、Pandas Plotにおけるグラフ全般の表示設定の方法です。次のセクションでは、実践例:Trigonometric functionのプロットについて詳しく説明します。
実践例:Trigonometric functionのプロット
Pandas Plotを使って、三角関数をプロットする実践例を以下に示します。
まず、numpyライブラリをインポートし、0から2πまでの範囲で等間隔の値を生成します。
import numpy as np
x = np.linspace(0, 2*np.pi, 100)
次に、これらの値を使ってsin関数とcos関数の値を計算します。
df = pd.DataFrame({
'sin': np.sin(x),
'cos': np.cos(x)
}, index=x)
ここで、データフレームのインデックスとしてxの値を使用し、sinとcosの列を作成しました。
最後に、このデータフレームをプロットします。
df.plot()
plt.title('Trigonometric function plot')
plt.xlabel('x')
plt.ylabel('y')
plt.show()
これにより、sin関数とcos関数のグラフがプロットされます。タイトル、X軸のラベル、Y軸のラベルも設定しています。
以上が、Pandas Plotを使った三角関数のプロットの実践例です。このように、Pandas Plotはデータ分析や可視化に非常に便利なツールです。ぜひ活用してみてください。